嬬恋村から清里へ

2019年10月13日（日）

台風19号の豪雨災害にあった嬬恋村は、翌朝になっても、断水、停電が続いていて、スマホの電波も入らない状況でした。

そんな中、泊まった温泉宿、鹿沢温泉紅葉館の方々は朝食を用意してくださって、本当に頭が下がりました。

朝食の用意はできないだろうと見込んでいた中、温かいうどんを出してくださって、本当にありがたかったです。

いま、その宿は台風の影響で休業しています。営業再開の見込みは立ってないそうです。再開したらぜひ再訪してお礼をしたいと思います。

この日の朝、2.5キロ先の休暇村は道路が寸断されて孤立状態になっていましたが、紅葉館から東御市に下りていく行く道は、かろうじて通行可能な状態でした。それでも、大きな石がごろごろしてたり、倒木があったりする中を注意深く走ることになりました。

東御市まで下りてきました。

アトリエ・ド・フロマージュ本店に入りました。

よく晴れていて、気持ち良い天気だったのですが、この時、千曲川の氾濫で大変なことが起きていたなんて、想像もつきませんでした。

チーズを使ったソフトクリーム、チーズケーキ、飲むヨーグルト、チーズの盛り合わせをいただきました。

このお店は停電はごく一時的だったそうで、被害はなかったそうです。

次は、昨日大雨で歩けなかった海野宿を散策しようと思ったのですが、千曲川の氾濫で、海野宿付近の橋が2か所壊れて、行けませんでした。

すごい濁流でした。

道の駅「みまき」に寄って、野菜を買いました。お店は何も被害がなかったようです。

次は、お昼にお蕎麦を食べようと思って、上田市の「かみしな」というお蕎麦屋さんに入りました。

天ざるがすごいボリュームでした。美味しくいただきました。

 

高速道路は通行止めが多いので、のんびり帰ろうと思い、夕飯は清里にある「ROCK」に行こうと決めました。

上田菅平から上信越道にのり、更埴ジャンクションで長野道に入り、途中のサービスエリア姨捨で休憩。眺めがよいSAでした。

長野道から岡谷ジャンクションで中央道に入り、諏訪南でおりて、清里に向かいました。

山が黄色く染まっていました。

17時半ごろ、清泉寮につきました。ここのパンを買って帰りました。美味しいパンでした。

18時ごろROCKに到着。久しぶりの訪問です。カレーとビールを美味しくいただきました。

中央道は、大月から八王子方面は通行止めなので、東富士五湖道路経由で東名で帰ってきました。

自分たちは、観光を楽しめましたが、少し離れたところでは、水害で大変なことになっていました。今回旅した嬬恋村周辺は道路の被害が大きく、安全な交通路を確保できないので、旅館の営業ができないようです。復興を祈って、再訪できる日がくるのを待ちます。

台風19号の中、鹿沢温泉紅葉館へ

2019年10月12日（土）

関東に台風19号がくるという日に、群馬と長野の県境の嬬恋村にある”鹿沢温泉紅葉館”に1泊の予約を入れて旅行してきました。

天気予報では、嬬恋村が被害を受けるなんて予想もしていませんでした。

12日の朝6時、横浜の家を車で出発。豪雨の中、空いている高速道路を走って、9時ごろ佐久平SAで休憩。すごい雨。

ラーメン食べたり、りんごや野菜を買ったりして時間をつぶしました。

なぜなら、宿に着く前に行こうと思っていたお店はことごとく臨時休業なので、行く当てがない状態でした。

宿に電話してチェックインを12時半にさせてもらいました。宿のご主人から雨がすごいので気を付けてください、とのこと。

東部湯の丸インターでおりて、海野宿にある蕎麦屋でお昼を食べてから行こうと思ったら、お休みでした。

雨の海野宿。翌日は橋が決壊して、海野宿への再訪はかないませんでした。

11時ごろ、上田にある”元祖真田流手打ちそば佐助”でお昼を食べました。

くるみ蕎麦を初めて食べました。美味しかったです。

 

雨の中来てくださってありがとうございます、とお店の人に言われましたが、こちらこそ営業してくださってありがとうございます、という心境でした。

ひたすら雨が降り続ける中、宿に到着。孤立した嬬恋村休暇村の前を通り過ぎました。私たちが泊まった紅葉館と休暇村は2.5キロしか離れていませんでした。あのときは、天気予報を過信しすぎて、現状の危機的状態を把握できていなかったな～と、今になって思うのです。

紅葉館にチェックインして部屋に。綺麗な部屋で、布団は小上がりになっているので、敷いたままでも気にならず、過ごしやすかったです。

早速温泉へ。源泉かけ流しで、この日は大雨のせいか、温泉の温度がぬるかったです。

夕飯は1品ずつ出てきます。どれもとても美味しかったです。でも、1品目のブロッコリーごまあえが出たときに、停電しました。

停電して暗いなか、ロウソクをともして、1品ずつ丁寧に出してくださった宿のおもてなしは素晴らしかったです。

 

最後のメインが出る前で、宿の人が「水も出なくなってしまいました。危険なので、駐車場から車を移動したほうがいいです」とのこと。

私たちのほかは、2組3名の宿泊客がいました。ドライバーは、宿の人が先導する車についていき、土砂崩れのない場所に移動しました。

私は夫が戻ってくるまで宿で待機。宿の建物は安全なので、避難所にはいかず、ここにいましょう、ということになりました。

トイレの水は、温泉をバケツにくんで渡してくれました。温泉は自家噴出なので、水道が断水しても出続けてくれて、温泉の方だけは、水力発電をしていたので、灯りがついていて心強かったです。

皆が戻ってきてから、おにぎりをだしてくれました。少ししてから、炊き込みご飯とお味噌汁も出してくれました。

申し訳ないほど、心をつくした対応をしていただきました。

部屋はまっくらですが、懐中電灯を1組1個ずつ渡してくれたので、大丈夫でした。トイレは温泉をいつでもくみにいけるので、不自由せず、しっかり寝ることができました。

スマホもつながらないので、状況がわからないままですが、宿の人たちは車で周囲を偵察してくれていて、心強かったです。

次回、翌日の様子をお伝えします。